<   2009年 10月 ( 2 )   > この月の画像一覧

赤ちゃん人形

しばらく、あれやこれやと試行錯誤でお人形を作っていました。

できてしまえばシンプルなもので、どこに工夫の余地があったのか、と、いう出来ですが、似たようなものは、過去にいくつか作っていながら作るたびに新しい、、、 と、いうか、作るたびに違う。
d0101508_12575483.jpg

ウォルドルフ人形の顔、すなわち、目と口をあっさりと仕上げてある理由は、子供が嬉しいときは笑っているように見え、悲しいときは泣いているように見える、、、 その余地を残した表情を用意するからです。

シュタイナー教育では、子供の無垢な魂にとっては、過剰に作られた顔というのは醜悪でしかないという風に考えられています。さらに、子供にとっては人形の果たす役割は大きく、人形を自分の分身として扱うことによって、その魂が年齢相応に熟していくのを待つ。

すっかり大人になってしまった私個人としては、睫毛パサパサの凝った造りのお人形も好きなのですが、確かに、幼少時は、そういうお人形は「こわい」だけでした。

また、色づかいも、やはり、柔らかい色合いの方を好んだように思います。長い間、好きな色は水色で、色鉛筆のセットの中では、水色の鉛筆ばかり減っていたように思います。子供は、決して、ポップな北欧風の色の組み合わせが好きなわけではないようです。

この人形のボディ部分は、ライラック(薄い紫)に染めたヴェロアを使っています。

シュタイナーによると、ピンクと青の混じった色というのは、赤ちゃんがおかあさんのおなかの中で包まれている色なのだそうです。この話の根拠は聞きかじりで申し訳ありませんが、メルボルンにいた時、乳母車の日よけとして、ピンクの布と青の布を重ね掛けしている方から聞いた話です。

色の組み合わせとしては、オーラ・ソーマのNo.20、スター・チャイルドに共通するのも興味深いと思います。
d0101508_19124773.jpg

髪の毛は、頭全体に縫い取るこのタイプが結構難しい。毛糸が通る針を使うと土台布に穴があいてしまう場合があるからです。でも、これなら丈夫で洗濯にも耐えます。

今回は、ちょっと説明が多くなりました。これを含め、クリスマスに向けて試作していたお人形ができましたので、近いうちにクリスマス特集の頁を「カントリー・マウス」のサイトに載せたいと思います。
[PR]
by country-mouse | 2009-10-28 13:08 | ウォルドルフ人形と友達

私とお人形

幼かった頃、お人形と言えば、確か文化人形と言うのだったかしら? ほっぺが赤丸で、ボンネットみたいなのかぶって、エプロンしてて、横にしていたのを起こすと「メェ~」ともつかない音を出したもの。しかも、あれには、藁が詰まっていたのですが、そういうものぐらいしかありませんでしたね。

実家の古いアルバムに、たぶん、3、4歳の頃と思われるのだけれど、姉と一緒にドロンコ遊びをしている写真があって、なんと、背中には、二つ折りにしたざぶとんをひもで結わえたものを背負っている。

文化人形は好きじゃなくても、ざぶとんを背負うのは好きだったのかも、、、。

それを思い出しても、子供というのは、おとなが考えてあつらえてくれるお人形が、必ずしも好きではない場合があると思う。
d0101508_13452916.jpg

シュタイナー教育の観点から言うと、過剰に作りこんだ人形というのは、”毒”であるらしいが、お人形をたくさん作るようになって、今日日は、子供をめぐる状況は単純ではないように思う。

幼い時から、非常に精巧でメカニックなおもちゃを好む子供がいるのも事実で、そういう子に、素朴なラグ・ドールを与え、「さあ、これがあなたにぴったり。これで楽しく遊びなさい。」と、言ってもつまらないだろうな、と、思う。

ひとりひとりに一番あったものを、多様な選択の中から選び取ってあげられれば一番いいのに、、。
d0101508_13444723.jpg

東北の田舎町から大学に進学する年になった時、雑誌の「ノンノ」に載っていたお人形作家の特集を見て、私も人形作りの学校に行ってみたい!と思ったものだけれど、すでに東京に住んでいた姉から、「そういうことは大学で勉強しながらでもできるのでは?」と言われ、それもそうだと考え直して大学に進んだのだった。

そう、あの頃に、現在の生き方の萌芽があったのね、などと思う。

あの頃心ひかれていたお人形というのは、素朴で温かみのある抱き人形系では全くなく、複雑で繊細で、これでもか!というほど手のこんだ芸術的なものだった。

雑誌も写真もとってあるわけもないが、不思議なもので、好きだった人形のイメージは、心のどこかに焼きついている。そうね、いつか、ああいうお人形を作ってみることがあるのかも知れない。
d0101508_13455010.jpg

写真は、クリスマスに向けて、仕上げたばかりのうさぎちゃん。ウールフェルトで作っておりますので、てざわりが優しく、ほんわか。型紙をオリジナルで起こしましたので、完成品だけでなく、キット販売もする予定でおります。
[PR]
by country-mouse | 2009-10-10 13:51 | ウォルドルフ人形と友達

浅間山のふもとから、八海山の見えるところに戻りました。


by country-mouse